産業保健師になるには

全くのゼロから、または他の職場の勤務経験を経て産業保健師になるには

産業保健師になるための特別な資格はありません。しかし、産業保健師になる前提として、保健師の資格を取得する必要があります。また保健師の資格を取得するためには看護師資格を持っていなければなりません。産業保健師になるためにはどうしたらよいのか、資格の面と求人の面から見てみましょう。

 

資格に関することはみなさんご存知かと思いますが、おさらいのつもりで見てくだされば、と思います。保健師資格を取得するためには二通りの方法が考えられます。一つは、高校卒業後、看護系の4年制大学に入学し、ここで保健師養成課程に進み保健師受験資格を取ることですね。もう一つは高校卒業後、看護専門学校(3年)に進み、卒業後国家試験に合格して看護師資格を取得。その後保健師養成学校などで1年保健師に関することを学び、卒業後に保健師資格を取るために国家試験に挑むことになります。こうして、看護師資格と保健師資格を取得できて初めて保健師になることができます。

 

蛇足ですが、現在看護師である方は、保健師養成学校で指定された授業を修めれば、保健師資格を取得できる国家試験を受けることができますね。

 

看護師資格と保健師資格を取得すれば晴れて産業看護師になれるわけですが、求人状況を見ると簡単に産業保健師になることはできません。資格という意味では、さらに第一種衛生管理者の免許を持ったほうが良いのではないでしょうか?第一種衛生管理者免許を持つ人は事業所などで衛生管理者になれますし、就職の際にもあなたのセールスポイントとして企業側にアピールできるでしょう。ちなみに、あなたが保健師であれば、申請するだけで第一種衛生管理者免許を取得できますので、是非この免許は持つことをおすすめします。

 

資格取得は大変ですが、きちんとあるコースで学んでいけばなんとかなります。問題は産業保健師として就職できるのかということになりますよね。例えば、一般の求人サイトで産業保健師の募集を探してもほとんどお目にかかれないと思います。需要が増加している産業保健師ですが、企業の募集に対する考え方などから、一般求人サイトよりも非公開で看護師専門の求人サイトに掲載される場合が非常に多いです。

 

おまけに産業保健師の求人自体も極端に多いわけではありませんし、また募集時期も一定ではありません。これは、前任者が辞めて欠員補充という形を取る企業が多いからですね。闇雲に公開募集されている一般サイトで探すのは時間の無駄になりますので、やはり看護師向けの専門求人サイトを利用したほうが間違いないと思いますよ。

 

産業保健師になるためには、と題して2つの方向から見てみましたが、何か参考になりましたでしょうか?

《産業保健師の求人・採用対策web》難関突破のための手引き