産業保健師 役割 メンタルケア

産業保健師の役割「デスクワークをこなす従業員のメンタルケア」

産業保健師は、企業の医務室で社員の健康管理に類する仕事全般を行なっていきますが、突発的な病気や怪我などにも対応することがあります。産業保健師の仕事は、どういった企業でも基本的に同じです。しかし、勤務する企業の種類によってはその役割のウエイトが若干変わってくる部分もあります。デスクワークを中心とする企業での産業保健師の役割とはどういったものなのでしょうか?

 

産業保健師が社員の健康管理、および病気などの予防に関わり、企業活動全体が円滑に行われるべく努力していくのは当然ですが、社員がデスクワーク中心の業務である場合、日々の健康管理(身体だけではなく精神的な部分でも)はとても重要になってきます。デスクワークが多い企業と言えば、三菱UFJ銀行、三井住友銀行などの銀行や出版業界の講談社、集英社といったものが挙げられますね。

 

一日中机に向かっている社員は、肉体労働とは違った身体的な面での弊害があります。たとえば、悪い姿勢で長時間座り続けることでの疲労の蓄積、血液の循環などが悪くなり易いこと、PCの多用による目への影響などですね。体をあまり動かさないことからメタボにも注意が必要ですし、精神面では、ストレスやうつがデスクワーク主体の社員の中で急増していることもあります。産業保健師はこのような社員に起きる様々な弊害に的確な保健指導・予防を行っていく必要があります、

 

企業内に診療所などを設置している企業では、医師のもとで医療行為の補助(採血など)を行いますので、保健師としてだけでなく看護師としてのスキルも必要になってきます。ここでは臨床経験が豊富な方がいいでしょうし、企業側もこの部分は非常に重要であると考えています。

 

デスクワーク中心の企業における産業保健師の役割は、体を動かすことが少ない社員の健康管理・予防・指導を円滑に行い、中でもメンタルヘルス対策(ストレスやうつ)が強く求められていることを理解してください。その上で、社員の健康管理は企業の経営という視点から見つめる目も必要であることは理解してくださいね。

 

最後に求人という部分でのお話をさせていただきます。デスクワーク中心の企業は、保健師資格を持っている方、保健指導の経験が豊富である方を重要視する傾向にありますね。産業保健師の募集では、看護師よりも保健師の求人が多いというのも何となく頷けるのではないでしょうか?付け加えると、デスクワーク中心の企業は新卒や経験の少ない(未経験も含む)保健師の求人もやや多い傾向にあるようです。

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