産業保健師の年齢制限「中途採用は何歳まで?」
作業保健師を目指す方が多いという現実はみなさんご存知だと思います。その理由は様々ですが、ここに「年齢」という問題が絡んでくることを知っていただきたいと思います。
保健師といえば、大まかに分けると学校保健師、行政保健師、産業保健師の3つになると思います。仕事内容は勤務場所などによって違いが出てきますが、基本的なことは極端に変わるものではありません。また待遇面に関しても、3者共に普通の女性の仕事に比べれば、かなりの高待遇であることは間違いありませんよね?にもかかわらず産業保健師が一番人気のある仕事なのです。新卒者の方はもちろん、中途採用を考えている方々も数多くいます。
年齢という部分で産業看護師について考えてみましょう。
産業保健師の方々の声に耳を傾けますと、どうやら産業保健師は年齢的な制限が緩いということになるようです。中途採用される方ですと、30代半ばという方もたくさんいるようですし、様々な産業保健師の求人を見てみると40歳〜50歳までは採用するという企業も見かけます。この現実をあなたはどう捉えるでしょうか?
裏を返せば、ここに経験豊富な保健師を必要としている企業の内情が見え隠れしているわけですね。中には新卒者を採用したいと考えるデスクワーク主体の企業もあります。しかし、時代の推移と共により厳しくなっている労働環境のもとに置かれている社員、その健康を考えたとき、サポートする保健師は経験豊富な方の方が良い!という企業の考えが背景にあります。さらに、ここに特定健診制度の導入も絡んできます。
産業保健師を雇用する企業では、特定健康診断・特定保健指導制度の導入などにより、近年、生活習慣病などの予防にとても積極的です。ここに、経験豊富なベテラン保健師の方々を必要とする企業と、このような状況に注目する保健師がうまくマッチングしたとも言えるのではないでしょうか。
さて、年齢制限が比較的緩いと言われている産業看護師ですが、地域保険に密接に関わる行政保健師と比べてみると、こういったことが間違いない事実だとわかります。あくまで一般論ですが、行政保健師は地方公務員でありますから、年齢の上限もやや厳しくなっています。普通、行政保健師になる場合、その年齢は20代後半まで、良くても30歳までというところが多いのではないでしょうか?また、ある年齢に達して行政保健師になろうと考えている方は、臨時職員としての採用しかないという現実があります。
求人において産業保健師の年齢制限が緩い現実・その理由はご理解していただけたと思います。求人における採用枠、企業の求人の方法、人気がある職業であることなどから難関と言われている産業保健師ですが、チャンスはみなさんに平等にあると思います。あなたが産業保健師として良き企業と巡り会いますことを祈っていますよ。